多摩川50景～「高津せせらぎ公園」
（魅力の多摩川散策情報）

高津せせらぎ公園

清らかな地下水が流れる親水公園

せせらぎの川辺に、岡本かの子の歌碑がありました。

『多摩川の　清く冷く　やはらかき
　水のこころを　誰に語らむ』

どこまでも続くかのような「せせらぎ」と緑の河川敷です。
ところどころに植えられた木立が、日差しを和らげてくれます。

親子連れも広い芝生で思い思いに遊んでいました。

隣はゴルフ場　渡し舟があります

東急の河川敷ゴルフコースです

高津せせらぎ公園の下流側はゴルフ場になっています。東急ゴルフパークたまがわ（東急ゴルフ場）です。9Holes、Per27の河川敷ショートコースですが、都心から近く手軽にプレーが楽しめることから、女性や年配者にも人気があります。

高津せせらぎ公園の隣りは東急ゴルフ場。休日はもとより、平日でも多くのゴルファーで賑わっています。

いまに残る「多摩川の渡し」

この東急ゴルフ場は、受付けフロントやロッカーなどが対岸の世田谷区玉堤一丁目にあるために、ゴルファーはフロントとゴルフ場（多摩川右岸側：川崎市）の間を渡し舟を使って往来します。

古来より多摩川には「二子の渡し」や「丸子の渡し」などの渡し場が栄えていましたが、こちらは現代に生きる「多摩川の渡し」といったところでしょうか。ゴルフをするにも風情があります。

フロントで受付を終えたゴルファーは、土手を越えて、多摩川左岸の渡し場から「渡し舟」に乗ります。水が少ない時期は対岸まで20mほどの距離。小船でわずか1分弱の乗船時間です。
右岸の船着場は河原の先端部に作った桟橋です。ここで下船したゴルファーは広い河原を歩いてゴルフ場に向かいます。

近隣の名所旧跡

高津せせらぎ公園の近くにある周遊スポットです

◇二ヶ領用水（川崎堀）

高津せせらぎ公園から、土手を超えて川崎の市街地に入ると、府中街道のすぐ南に用水があります。
これが有名な二ヶ領用水です。徳川家康の命を受けて、1597年から14年がかりで完成しました。川崎市内を全長32kmに渡って流れています。

◇二子坂戸緑道

川崎市高津区二子五丁目、坂戸一丁目界隈。曲がりくねった緑道があります。昔の二ヶ領用水を埋めて作った公園です。
昭和16年に二ヶ領用水を改修して直線化した際に、古い流路をそっくり残して緑道公園として市民に開放しました。
曲がりに沿って歩く緑の小路。じつにいい散策路です。