多摩川散歩

東京都と神奈川県の境を悠然と流れる多摩川。多摩川の魅力をたっぷり紹介します。

ANA機体メンテナンスセンター見学
東京国際空港(羽田)新整備場

東京国際空港(羽田)のANA機体メンテナンスセンターでは、飛行機の定時整備や改修を行っています。最新鋭機ボーイング787やボーイング777、ボーイング747、ボーイング767などの整備を見学できます。

ANA機体メンテナンスセンター見学 東京国際空港(羽田)新整備場/多摩川散歩
ANA機体メンテナンスセンター見学。大型機の定時整備や改修作業の模様が間近に見られます。

東京国際空港(羽田)新整備場 ANA機体メンテナンスセンター

飛行機の機体整備は、その機体の飛行時間や飛行回数に応じて実施されるもので、安全運行の要(かなめ)となる重要な工程です。

羽田空港(東京国際空港)の「ANA機体メンテナンスセンター」では、飛行機が安全に飛行できるように、定時整備や改修を行っています。
あらかじめ申込みをしておけば見学することができ、大きな飛行機のすぐそばまで近づいて、機体整備の状況を視察することができます。

ここでは、機体整備の概要と、ANA機体メンテナンスセンター(機体整備工場)の見学ツアーについて紹介します。

ANA機体メンテナンスセンター見学

羽田空港新整備場・ANA機体メンテナンスセンター

機体整備の概況(見学ツアーコース)

飛行機の機体整備は、機体の隅々まで点検し修理する安全運行の要です。
詳しくは後述しますが、見学ツアーに参加すると、格納庫に入って様々な大型飛行機の機体整備の状況を間近で観ることができます。

ANA機体メンテナンスセンター見学 東京国際空港(羽田)新整備場/多摩川散歩

定時整備中の機体。
飛行機は通常1~2年おき(3000~6000飛行時間ごと)に、定期的に大掛かりな点検・整備が行われます(C整備)


ANA機体メンテナンスセンター見学 東京国際空港(羽田)新整備場/多摩川散歩

この定時整備では、機体をドッグ(格納庫)に入れて、細部の詳細点検や不良状態の修理を2~3週間かけて徹底的に行います。


飛行機の整備の仕組み(詳細)

4段階整備による徹底した安全管理

飛行機の整備には、その飛行機の飛行時間や飛行回数によって、4つの整備の段階が決まっています。それらの整備段階は、アルファベットを使用して、それぞれ T・A・C・M整備と呼ばれています。

T整備
空港に飛行機が到着してから次の目的地に出発するまでの間に行う整備です。飛行機が出発するたびに毎回実施される、もっとも短い時間の整備です。
主に外観点検を行うほか、飛行中に機長や客室乗務員によって不具合個所が発見された場合には、その整備も実施します。

A整備
約1ヶ月(300時間)飛行したときに、その飛行機が最終便で到着してから始発便で出発するまでの時間で行う整備です。深夜から早朝までの約6時間で、10人ぐらいの整備士が作業をします。
実施するのは、外部状態の点検や油脂類の交換、各部の清掃、部品交換等です。また、エンジンの点検や作動試験などを行います。

C整備
通常1~2年おき(3000~6000飛行時間ごと)に行われ、機体構造の点検を含む整備を2~3週間かけて実施します。
C整備では、ほとんどの点検口をあけて細部の詳細点検や給油、部品交換や機能試験を行うほか、運航整備の間に蓄積された不良状態の修理や運航阻害の可能性の多い機能的諸系統の予防整備を行います。

M整備
最後に、4年から5年に1回行われる大規模な整備がM整備(重整備)です。M整備では、機体構造部材全般について詳細に点検するため、内装だけでなく外装のペンキまですべて取り去り、飛行機をバラバラに分解して徹底的に点検、修理を実施します。
整備期間は1ヶ月ほどですが、長いものでは約2ヵ月をかける場合もあります。

ANA機体メンテナンスセンター見学

完全予約制 超人気の見学ツアー

全日空(ANA)では、年末年始と祭日ならびに特定の休館日を除いて、平日には毎日、機体メンテナンスセンター(機体整備工場)の一般見学を行っています。

見学は完全予約制です。見学希望日の6か月前の同一日09:30から一週間前まで、インターネットからの申込みを優先に受付けています。
ANA機体メンテナンスセンター見学は大変人気があり、すぐに満杯になりますので、見学希望者はなるべく早い段階で予約するようにしてください。

見学可能日
月曜~金曜(祝日・年末年始、ならびに特定の休館日を除く)
見学時間
①10:00~11:30、②13:00~14:30、③14:00~15:30、④15:00~16:30
見学人数
1回あたり80名以内
年齢制限
小学生以上(未就学の乳幼児は見学参加できません)
見学料金
無料
見学の内容
1.飛行機と整備についての説明
2.整備関連のビデオ上映
3.整備作業中の飛行機の見学

見学ツアーの概要

事前レクチャー

ANA機体メンテナンスセンター見学 東京国際空港(羽田)新整備場/多摩川散歩

見学会では、まずは羽田空港の施設概要、滑走路の配置、管制方式、機体の整備方針など、飛行機を安全に運行するための仕組みが説明されます。
知っているようでも知らないことが多く、このレクチャーがとても勉強になりました。


格納庫へ(見学ツアー)

ANA機体メンテナンスセンター見学 東京国際空港(羽田)新整備場/多摩川散歩

レクチャーと整備関連のビデオ学習が終わると、ブルーのヘルメットをかぶって格納庫に案内されます。
広い格納庫の中でたくさんの大型機が整然と整備されている状況は圧巻です。


格納庫の目の前は広大な駐機場です

ANA機体メンテナンスセンター見学 東京国際空港(羽田)新整備場/多摩川散歩

格納庫の前は駐機場。運がよければ珍しい飛行機も目撃することができます。
この日は最新鋭のボーイング787機が、就航前のデモフライトで来日していました(2011年10月)


気持ちは「機長」

ANA機体メンテナンスセンター見学 東京国際空港(羽田)新整備場/多摩川散歩

玄関ロビーには、飛行機の実物コックピットも展示されていて、子供たちの格好の「遊具」になっています。


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