多摩川八景~「多摩川台公園」
(魅力の多摩川散策情報)
多摩川八景のうち「多摩川台公園」の紹介です。多摩川八景は、多摩川の美しい風景の中から市民の投票をもとに選ばれました。中でも「多摩川台公園」は、多摩川八景でも1~2位を争う名勝地です。
多摩川台公園から雑木林越しに見る多摩川。悠然とした大河の流れです。
大田区田園調布二丁目の多摩川台公園から見る多摩川。緑の河川敷の間をS字を描いてゆったりと流下します。気品あふれる大河・多摩川の姿です。
多摩川台公園は多摩川左岸の丘陵地にあります。豊かな雑木林に包まれ、古(いにしえ)より人々から愛されてきました。眼下に流れる多摩川の清らかな流れと、晴れた日には遠く丹沢の山並みや富士山も見ることができます。
※多摩川八景とは
多摩川の魅力あふれる美しい風景の中から、市民の投票をもとにして50ヶ所が選定され(多摩川50景)、さらにその中から、特別に美しい8ヶ所を選んで「多摩川八景」として公表されたものです。
多摩川八景は、いわば多摩川の見どころを凝縮した「多摩川の顔」とも言える場所です。多摩川を代表する美しい風景が詰まっています。
多摩川八景 多摩川台公園
多摩川台公園
多摩川台公園の風景
多摩川台公園(亀甲山)は、古墳時代から延々とこの地のシンボル的存在であり続けてきました。威風堂々としたその姿と多摩川を見下ろす絶好のロケーションから、豪族たちの権力の象徴としても利用されてきました。数多くみられる古墳もその一つです。
■多摩川台公園には古墳がいっぱい
多摩川台公園の頂上にある国指定史跡の前方後円墳「亀甲山古墳(かめのこやまこふん)」です(右手の小山。4世紀)。
このほかにも多摩川台古墳群と呼ばれる6世紀前半~7世紀中頃の古墳群を含めて、合計10基の古墳が頂上付近に点在しています。
■近年では浄水場として利用。いまは湿性植物園
「調布浄水場」の沈殿池跡。大正7年から昭和42年まで多摩川の水をくみ上げて浄化し、周辺地域に上水(水道水)を供給していました。沈殿池跡は湿性植物園として整備され、市民に開放されています。
■雑木林と多摩川
多摩川台公園は豊かな緑に覆われています。雑木に混じって黒松も点在。公園内施設との調和もよく取れています。
この雑木林から垣間見える多摩川の勇姿が、人々の心を引きつけてきました。
多摩川台公園の周辺施設
丸子橋周辺の散策スポット
多摩川台公園のふもとは、多摩川に沿って六郷用水(丸子川)が流れ、多摩川を横断する中原街道が通っています。
■丸子橋
ブルーの二連アーチが美しい丸子橋です。
丸子橋周辺は「多摩川50景」にも選ばれている美しい場所で、休日にはバーベキューや散策、サイクリング、釣り、野球、サッカーなどを楽しむ多くの市民でにぎわいます。
■調布堰(調布取水堰)
多摩川で一番河口に近い、最下流にある取水堰です。河口から13kmの位置にあります。
この調布堰までが感潮区間(海の干満の影響を受ける区間)とされており、堰の下流では汽水性のシーバス(スズキ)がルアーで釣れます。
■旧「巨人軍多摩川グラウンド」
丸子橋上流の多摩川緑地広場硬式野球場。かつてのプロ野球「巨人軍多摩川グラウンド」です(多摩川左岸)
巨人軍の練習場が「よみうりランド」に移設したのに伴い、1998年からは大田区が管理を行っています。
■福山雅治が歌う「桜坂」の舞台
丸子橋から多摩川左岸を下流に少し歩くと、旧中原街道の桜坂があります。
ここは福山雅治さんの歌で知られる、2000年の大ヒット曲「桜坂」のモデルとなった場所です。いまでも若いカップルがたくさん訪れます。
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多摩川八景「多摩川台公園」へのアクセス
最寄り駅
東急東横線、目黒線「多摩川駅」が最寄り駅になります。多摩川台公園へは、歩いて3分ほどです。
おすすめ散策コース
あえて、少し遠回りをして、散策を楽しむコースです。
■散策コース①
等々力渓谷を経由して左岸沿いに歩くコースです(所要時間約55分)
少し遠回りですが、等々力渓谷と多摩川左岸の散策を楽しめます。
東急大井町線「等々力駅」→等々力渓谷→等々力不動尊→多摩川左岸→多摩川に沿って左岸を進む→多摩川台公園
■散策コース②
多摩川右岸から丸子橋を渡って歩くコースです(所要時間約20分)
丸子橋からの多摩川の眺めもとても良いです。
東急東横線・目黒線「新丸子駅」→綱島街道(中原街道)→丸子橋→多摩川左岸→多摩川台公園