多摩川散歩

東京都と神奈川県の境を悠然と流れる多摩川。多摩川の魅力をたっぷり紹介します。

瀬田アートトンネル
(照明とモザイク壁画の芸術作品 瀬田ずい道)

瀬田アートトンネル~国道246号線の下を横断する瀬田ずい道を改築し、照明とモザイク壁画が美しいアートトンネルとして再生しました。暗い・臭い・恐いなどの悪いイメージがあるトンネルの概念を一変する見事な芸術作品です。

照明とモザイク壁画が美しいトンネル芸術作品~瀬田アートトンネル/多摩川散歩
瀬田アートトンネル。照明とモザイク壁画が美しい第一級のトンネル芸術作品です。

生活道路のアメニティ改善(快適性向上)

国道246号線の下を横断する瀬田ずい道は、東急田園都市線「二子玉川駅」にも近く、また玉川高島屋などショッピング街にも近いことから、多くの利用客があります。
地域住民にとって重要な生活道路の一部です。

ところが、ずい道(トンネル)は一般に、暗い、臭い、恐いなどの悪いイメージがあり、利用者にとって喜んで通行したいような場所ではありません。

そこで、瀬田ずい道を改築し、照明とモザイク壁画が美しい「アートトンネル」として再生しました。
1993年(平成5年)12月3日供用開始。
今では「瀬田アートトンネル」として地域住民に親しまれています。

二子玉川 瀬田アートトンネル

瀬田アートトンネル

照明と壁画が織りなすトンネル芸術作品

美しいアーチ形状のトンネルと明るい照明~瀬田アートトンネル/多摩川散歩

美しいアーチ形状のトンネルと明るい照明が、夕暮れにも関わらずトンネル内を明るく照らし出します。
トンネルの上は、国道246号「玉川通り」。


トンネル内の両方の壁面には淡い色彩のモザイク壁画が描かれています~瀬田アートトンネル/多摩川散歩

トンネル内の両方の壁面には、淡い色彩のモザイク壁画が描かれています。この壁画が、照明に映えてきれいです。


モザイク壁画は地元の美術大学のボランティアによって制作されました~瀬田アートトンネル/多摩川散歩

モザイク壁画は、地元の美術大学のボランティアによって制作されたのだそうです。その壁画を明るくソフトなライティングがやさしく包みます。
こんな美しいトンネルなら、いつも通ってみたくなりますよね。


第10回「公共の色彩賞」受賞

優れた芸術性が評価されました

この「瀬田アートトンネル」は、地域に密着した生活道路の整備という面から各界に注目され、住民からも大好評を博しています。
完成後の1995年(平成7年)、瀬田アートトンネルは第10回(1995年度)公共の色彩を考える会「公共の色彩賞」に選定されました。

犬を連れての散歩道。アートトンネルの温もりが伝わって来るようです。~瀬田アートトンネル/多摩川散歩

犬を連れての散歩道。地域の住人に愛されてこその「生活道路」です。瀬田アートトンネルの温もりが伝わって来るようです。


四角形の瀬田ずい道をアーチ型に改造

パイプルーフ工法

瀬田ずい道は、もともとは四角形のトンネルでした。改築に当たっては「パイプルーフ工法」と呼ばれる先受け工法を採用して、安全で美しいアーチ形状のトンネルを完成させました。

「パイプルーフ工法」では、まず旧トンネルの外側に、新しいトンネル形状に沿って銅管パイプを地山に挿入してアーチ型の仮天井を造ります。出来上がった仮天井の内部を、道路の崩落や沈下を防ぎながら掘削して、新しいトンネルを構築していきます。
トンネル構造体が出来上がると、後は仕上げとして、モザイク壁画による内装が施されます。

瀬田アートトンネルでは、アーチ形の美しいトンネル形状そのものが、温もりがあるアート作品の一部を形成しているのです。

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瀬田アートトンネルへのアクセス

瀬田アートトンネル

最寄り駅
東急田園都市線「二子玉川駅」
住 所
世田谷区瀬田 4丁目
場 所
二子玉川駅から徒歩約10分。駅から旧246号玉川通りを渋谷方向に進み、 丸子川(六郷用水)を超えるとすぐです。

瀬田アートトンネルへのアクセス~瀬田アートトンネル/多摩川散歩

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