野川の見どころ
(多摩川支流・野川散策情報)
野川の見どころ魅力いっぱいの多摩川支流・野川の散策情報を紹介します。野川は国分寺崖線の湧水を集めて流れるきれいな川です。水辺の散策路もよく整備されており、散歩やサイクリングにも最適。魅力いっぱい 野川の散策情報です。
二子玉川駅から見た野川(右端)。左端は多摩川。中央は多摩川八景の兵庫島とひょうたん池です。
国分寺崖線の湧水を集めて流れる川
野川は国分寺崖線の湧水を集めて流れる美しい川です。
国分寺市東恋ヶ窪一丁目の日立製作所中央研究所内の湧水池に源を発し、途中で多くの湧水を集めながら小金井市、調布市、三鷹市、狛江市を通り、世田谷区玉川一丁目付近で多摩川に合流します。
野川は洪積世の時代(258万年前~1万年前)の古多摩川の河道であるとされます。
古多摩川が武蔵野台地を削り、「ハケ」と呼ばれる国分寺崖線を形成しました。
多摩川は今ではずっと南を流れるようになりましたが、古多摩川が通らなくなった跡に国分寺崖線の湧水を集めて、崖線に平行して流下する野川が形成されました。
多摩川支流~野川(のがわ)
野川
野川の流路図~国分寺崖線に沿った流路
下図は野川の流路図です。国分寺から世田谷方面にかけて 国分寺崖線(ハケ)と呼ばれる崖がつづき 野川はその崖に沿って流下していることがよくわかります。
(図は三鷹市教育センターによる。郷土学習資料「ハケ〈国分寺崖線〉と野川」)
野川の源流域
自然が残された心安らぐ空間
野川は湧水を集めて流れる美しい川です。源流域にはいたるところに湧水が湧き出ていて、市民の憩いの場所にもなっています。
国分寺崖線に沿った主な湧水源には、野川水源地の日立製作所中央研究所内の湧水池をはじめ、環境庁「日本名水百選」として名高いお鷹の道・真姿の池湧水群(国分寺市)、殿ヶ谷戸庭園(国分寺市)、貫井神社(小金井市)、滄浪泉園(小金井市)、野川公園(小金井・調布・三鷹市)、大沢の里わさび田(三鷹市)、深大寺(調布市)など、風光明媚な緑地がたくさんあります。野川散策の楽しみの一つです。
◇野川源流~日立製作所中央研究所内の湧水池
研究所内には武蔵野の面影を色濃く残す広い庭園があり、ここの湧水池が野川の源流とされています。年2回、春4月と秋11月に庭園開放が行われ、一般の方でも庭園内を自由に散策することができます。
◇真姿の池湧水群
ハケ下の湧水。野川の大事な水源のひとつです。1985年(昭和60年)、環境庁から名水百選に選定されました。
◇貫井神社の湧水
小金井市貫井南町にある貫井神社。境内には豊かな湧水が湧き出て枯れることがなかったことから「黄金井(こがねい)」と呼ばれました。これがいつしか地名になり「小金井」の由来となりました。
野川の上流~中流域
豊かな自然の散策路
◇野川公園内を流れる野川
緩やかなランドスケープの美しい景観です。野鳥や水鳥の楽園になっています。
左手に見える森の連なりは国分寺崖線で、野川の土手にも、ところどころに湧水を導く水路が開口しています。
◇野川公園自然観察園
野川と国分寺崖線に挟まれたゾーンは、遊歩道が整備された広大な自然観察園になっています。秋には見事な彼岸花が、訪れる人の目を楽しませてくれます。
◇三鷹 野川の水車
大沢の里の対岸、野川右岸の岸辺に水車と東屋があります。江戸時代から野川の水で水車を回し、主に穀物を製粉していた旧峯岸家の水車です。
水車小屋も当時のままに残されており、幾つもの歯車の連動によって杵を動かし製粉する仕組みに感動します。(三鷹市大沢6-10-15)
◇桜満開の野川
調布市佐須町三丁目辺り。春の桜の頃には見事な桜並木を散策することができます。
当地の桜は、地元ボランティアと照明機材レンタル会社(アーク・システム社)の無償協力によって、一夜限りの「野川 桜ライトアップ」が行われることでも有名です。
野川の下流域~多摩川との合流点
世田谷区玉川一丁目付近で多摩川に合流します
◇野川の最下流
多摩川との合流点に近いこの辺りは、釣りのメッカです。餌釣り、ルアー釣り、フライフィッシングと釣り方も多様で、人それぞれに川釣りを楽しんでいます。
後方に見える青い橋は、国道246号玉川通りです。
◇野川右岸の河川敷の遊歩道
右手の林は有名な兵庫島公園です。多摩川八景にも選定されている多摩川を代表する美しい景観のひとつです。
左手の奥は二子玉川の高層ビル群になります。
◇東急田園都市線の下流。多摩川との合流点
東急田園都市線の多摩川橋梁の下流です。広い河原の左手から野川が流入し、右手を流れる多摩川に合流します。この辺は、毎年4月になると、広い河原が菜の花(セイヨウカラシナ)の黄色い色で埋め尽くされます。
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